ハングルのしくみ
韓国語は漢字を使いません。文字はハングルだけです。24の字母を組み合わせるだけなので、覚える量は仮名とほぼ同じ — その日のうちに読めるようになります。
覚えるのは24字だけ
日本語話者は仮名46字+漢字を覚えてきました。ハングルは基本の字母が子音14・母音10の24字。しかも字の形が発音する口の形から作られているので、規則が見えます。
文字は「積む」— 音節ブロック
ハングルは字母を横一列に並べません。1音節ぶんを四角にまとめます。仮名の1文字が1音節なのと同じ単位です。
下に入る子音を パッチム(받침) と呼びます。仮名にない仕組みで、日本語話者が最初につまずく場所です。
子音 14
一つずつ名前があります。「기역」のように、名前そのものがその字を初声とパッチムの両方で見せています。辞書の並び順もこの順です。
- ㄱ기역giyeokg/k가방gabang
- ㄴ니은nieunn나무namu
- ㄷ디귿digeutd/t다리dari
- ㄹ리을rieulr/l라디오radio
- ㅁ미음mieumm마음maeum
- ㅂ비읍bieupb/p바다bada
- ㅅ시옷siots사람saram
- ㅇ이응ieung—/ng아기agi
- ㅈ지읒jieutj자다jada
- ㅊ치읓chieutch차cha
- ㅋ키읔kieukk커피keopi
- ㅌ티읕tieutt타다tada
- ㅍ피읖pieupp팔pal
- ㅎ히읗hieuth하늘haneul
名前はたいてい「ㅣ+子音/ㅡ+子音」の形です — 니은 は ㄴ+ㅣ・ㅡ+ㄴ。この規則から外れるのは 기역・디귿・시옷 の三つだけです。
母音 10
母音の名前は、その音をそのまま書いた一文字です(ㅏ=아)。縦棒と横棒と点の組み合わせで、点が二つになると「ヤ行」の音になります。
- ㅏ아aa아이ai
- ㅑ야yaya야구yagu
- ㅓ어eoeo어머니eomeoni
- ㅕ여yeoyeo여자yeoja
- ㅗ오oo오후ohu
- ㅛ요yoyo요리yori
- ㅜ우uu우유uyu
- ㅠ유yuyu유리yuri
- ㅡ으eueu드라마deurama
- ㅣ이ii이름ireum
平音・激音・濃音 — 三つの区別
日本語の「カ」と「ガ」は二つですが、韓国語は三つに分かれます。この区別はカタカナで書き表せません。だから当サイトはカタカナ発音を使いません。
| 平音 | 激音 | 濃音 |
|---|---|---|
| ㄱ기역기다gida | ㅋ키읔키다kida | ㄲ쌍기역끼다kkida |
| ㄷ디귿달dal | ㅌ티읕탈tal | ㄸ쌍디귿딸ttal |
| ㅂ비읍불bul | ㅍ피읖풀pul | ㅃ쌍비읍뿔ppul |
| ㅈ지읒자다jada | ㅊ치읓차다chada | ㅉ쌍지읒짜다jjada |
| ㅅ시옷사다sada | — | ㅆ쌍시옷싸다ssada |
激音は息を強く出す音、濃音は息を止めて詰める音です。
複合母音 11 — 合わせて母音は21字
基本の10字だけで止めると、왜・외・웨 が最後まで見慣れない字のままになります。どれもよく使う語に入っています(왜=なぜ、외국=外国、스웨터=セーター)。
- ㅐ1애ㅏ + ㅣae개gae
- ㅒ얘ㅑ + ㅣyae얘기yaegi
- ㅔ1에ㅓ + ㅣe어제eoje
- ㅖ예ㅕ + ㅣye시계sigye
- ㅘ와ㅗ + ㅏwa과일gwail
- ㅙ2왜ㅗ + ㅐwae왜wae
- ㅚ2외ㅗ + ㅣoe외국oeguk
- ㅝ워ㅜ + ㅓwo뭐mwo
- ㅞ2웨ㅜ + ㅔwe스웨터seuweteo
- ㅟ위ㅜ + ㅣwi귀gwi
- ㅢ3의ㅡ + ㅣui의사uisa
- 1ㅐ と ㅔ は現代のソウル方言ではほぼ同じ音です。音では区別できないので、綴りは語ごと覚えます。
- 2ㅙ・ㅚ・ㅞ は三つとも [we] 一つに合流しました。聞いて区別することはできません。これも綴りを語ごと覚えます。
- 3ㅢ は位置で三通りに読まれます — 語頭は [의](의사)、2音節目以降は [이](회의→회이)、助詞の 의 は [에](나의→나에)。
パッチム — 音節の下に入る子音
日本語は「ん」以外の子音で音節が終わりません。韓国語は終わります。しかも書いた字と実際の音がずれます。
| [ㄱ] | ㄱ ㅋ ㄲ ㄳ ㄺ | 학교hakgyo |
| [ㄴ] | ㄴ ㄵ ㄶ | 눈nun |
| [ㄷ] | ㄷ ㅅ ㅆ ㅈ ㅊ ㅌ ㅎ | 옷ot |
| [ㄹ] | ㄹ ㄽ ㄾ ㅀ | 물mul |
| [ㅁ] | ㅁ ㄻ | 밤bam |
| [ㅂ] | ㅂ ㅍ ㄼ ㄿ ㅄ | 밥bap |
| [ㅇ] | ㅇ | 강gang |
パッチムに来る子音は27種類ありますが、実際に発音されるのは7つだけです。
二重パッチム — 下に子音が二つ
規則は二行で終わります。① 後ろに子音が来るか語が終わるときは、二つのうち一方だけが鳴ります。② 後ろに母音が来ると両方が生きて、後ろの子音が次の枠へ渡ります。だから同じ 닭 が [닥] にも [달기] にもなります。読む語では 읽다[익따] と 읽어[일거] が同じ対です。
| 綴り | 鳴る音 | 子音の前・語末 | 母音の前 |
|---|---|---|---|
| ㄳ | ㄱ | 삯[삯] | 삯이[삭씨] |
| ㄵ | ㄴ | 앉다[안따] | 앉아[안자] |
| ㄶ | ㄴ | 많다[만타] | 많아[마나] |
| ㄺ | ㄱ | 닭[닥] | 닭이[달기] |
| ㄻ | ㅁ | 삶[삼] | 삶이[살미] |
| ㄼ | ㄹ | 넓다[널따] | 넓어[널버] |
| ㄽ | ㄹ | 외곬[외골] | 외곬이[외골씨] |
| ㄾ | ㄹ | 핥다[할따] | 핥아[할타] |
| ㄿ | ㅂ | 읊다[읍따] | 읊어[을퍼] |
| ㅀ | ㄹ | 잃다[일타] | 잃어[이러] |
| ㅄ | ㅂ | 없다[업따] | 없어[업써] |
例外が二つあります。밟다 は [밥따](ㄼ なのに ㅂ が鳴る)、그리고 맑게 は [말께](ㄺ のあとに ㄱ が来ると ㄹ が鳴る)。数は少ないので出てきたときに覚えれば足ります。
読みの規則 — まずこの5つ
韓国語は書いた通りには読みません。規則は全部で9つありますが、これを知らないと一文も読めない、というものが5つあります。行をひらくと規則ごとの実例に進みます。
- 한국어→[한구거]パッチムの次に母音が来ると、その子音は次の枠へ渡ります。
- 입니다→[임니다]パッチム ㄱㄷㅂ の次に ㄴ・ㅁ が来ると、鼻の音に変わります。丁寧形の 입니다 が毎回これです。
- 학교→[학꾜]パッチム ㄱㄷㅂ の次の平音は濃音になります。
- 축하→[추카]ㅎ と出会った ㄱㄷㅂㅈ は激音になります。
- 좋아요→[조아요]母音にはさまれた ㅎ は消えます。
分かち書き
韓国語は単語の間にスペースを入れます。日本語のように続けて書きません。
저는 학교에 갑니다
漢字は出てこない — でも漢字語はある
現代の韓国語の文章に漢字は出てきません。ただし語彙の半分近くは漢字に由来します。学校=학교 のように、音だけがハングルで書かれています。だから漢字を知っていることは今も大きな武器です。
漢字から引く読めるようになったら
字が読めれば、あとは語彙と発音の規則です。1日10枚から始められます。